人間の鎖アピール

想像してごらん 基地も戦争もない21世紀を
沖縄から世界へ、平和のメッセージ  私たちは宣言する。戦争のための基地はいらない。
 私たちは今日、アジア・太平洋の軍事拠点・嘉手納基地を27,000人の「人間の鎖」で包囲した。基地の島から、平和の島へ代えるために。
 沖縄戦から55年目の夏、そして戦争の世紀といわれた20世紀最後の年に、私たちは21世紀に向けて平和を発信する。  沖縄を知っていますか。
 太平洋戦争では地上戦が行われ、20数万人の尊いいのちが奪われた。人が人でなくなる悲惨で汚辱にまみれた戦争だった。
 私たち県民がこの戦争で学んだことは、「戦争を起こすのも人間だが、戦争をなくすることのできるのもまた人間だ」ということ。
 しかし、戦後の平和の訪れもつかの間、沖縄は米軍事戦略上、太平洋の要石として、巨大な米軍基地を背負わされた。
 土地を奪われ、人権を奪われ、いのちをも奪われながら、米軍支配の中、そして祖国・日本復帰後もあわせて半世紀にわたりこの異常さはまだ終わらない。
 終わるどころか、日米両政府は「アジア・太平洋の平和と安定」のためと、この沖縄にあらたな基地を建設するという。米海兵隊普天間基地の名護市への代替基地は、運用40年・耐用年数200年のとてつもない基地建設である。半世紀以上におよぶ沖縄県民の人権抑圧の上に、これ以上、私たち県民にどう耐えろというのだろうか。  私たちは提唱する。サミットでは、軍事によらない人間のための安全保障の確立を議論すること。国と国、地域と地域、人と人が、対話による平和的外交解決の促進を。G8という世界のトップ・リーダーたちにはその責務がある。  私たちは、県民の意志とそれに共鳴する世界の人々が結んだ「人間の鎖」を、軍隊などあらゆる暴力をもっても断ち切らせはしない。沖縄をアジア・太平洋の軍事拠点の島から、文化が息づく平和拠点の島にするまで。  想像してごらん 基地も戦争もない21世紀を


2000年7月20日

基地はいらない人間の鎖県民大行動実行委員会




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