婦女暴行事件に抗議する抗議決議文

 在沖米四軍調整官
  ウォレス・グレグソン中将 殿

 米海兵隊少佐による女性暴行事件に対し、怒りをもって強く抗議する。
 米軍は、事件・事故の度に「綱紀粛正」「再発防止」を口にはしたが、守られたことはない。事件は繰り返されている。
 沖縄県民は、戦後57年も米軍基地から起こる事件・事故に苦しめられてきた。「基地あるがゆえの被害」を受け続けてきた。
 このような事件がなくなるには、その諸悪の根元である米軍基地の一日も早い撤去以外にはない。
 日米地位協定についても、「運用改善」でごまかしているから、事件・事故の「再発防止」はできないのだ。米軍人のみの身を守り、県民の生命・人権を軽視する「不平等条約」は、ただちに抜本改定するか廃止しなければならない。
 日米地位協定の問題は、日本政府の姿勢にも大きな責任がある。日本政府が米国の顔色ばかりをうかがっている間に、事件は次々と起こっているのだ。
 私たち沖縄県民は、不平等条約である日米地位協定の抜本的見直しを強く求める。
 日常的な米軍の演習により、騒音公害、落下事故、緊急着陸など、県民の生活に不安と恐怖をあたえている。
 米国ブッシュ大統領は、今月中にもイラクへの一方的攻撃を行う姿勢をとり続けている。ひとたび戦争が起これば、沖縄米軍基地は戦時状態となり、ますます県民生活への不安は募るばかりである。
 私たち県民は、57年前、悲惨な地上戦を体験した歴史的教訓から、戦争を憎み、平和を希求してきた。戦争のための軍事基地にも反対し続けてきた。
 今回の事件も、米軍基地が沖縄にある限り、起こるべくして起こった事件である。
私たちは、米軍基地の即時撤去を強く求める。
 米軍は、ただちに被害者への謝罪と補償を充分に行い、容疑者の身柄引き渡しに即時に応じるよう強く求める。
2002年12月5日

婦女暴行事件に抗議する具志川市実行委員会
中部地区労働組合協議会
沖縄平和運動センター
緊急抗議集会参加者一同
 






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