4・20「地球の絆」県民大行動アピール

 私たちは、米英によるイラク戦争の即時中止を求めます。そして軍隊をただちに撤退させることを求めます。
 私たち沖縄は、58年前の太平洋戦争で悲惨な地上戦を体験しました。軍隊よりも住民の犠牲者が多く、戦場に残された子どもたちも苦しめられました。言葉に表されないほどの「人が人でなくなる」戦争を体験したのです。
 戦争は、人間のいのちを奪い、経済や文化、自然、環境、すべてを奪います。
 今起こっているイラク戦争は、イラクの人々だけの問題ではありません。アラブ諸国へも大きな影響を与えるでしょう。現に、これだけ離れた沖縄でも、観光キャンセルなどイラク戦争の影響がでています。石油価格の高騰も心配です。
 イラクの戦後もまた不安になります。沖縄は戦後、27年もの間、米軍に占領されました。ここでは人権がないがしろにされました。民主主義など手も届かない抑圧された27年間でした。
 私たちは、米英によるイラクの占領を許しません。その国の、その民族の、自主的・自立的な国の運営でなければなりません。イラクの国民には、国連憲章で保障された「民族自決権」という権利があります。そして国連憲章に基づいた平和解決を進められるよう提起します。世界の各国がこのことを認識されるよう求めます。
 残念ながら、私たち日本の小泉政権は、米国の言われるままにこの戦争に協力してきました。イラク攻撃のための補給艦やイージス艦も派遣されています。
 日本国憲法第9条には「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段として永久にこれを放棄する」と明記しています。このことからも日本のとるべきことは、戦争への協力でないことは明確です。小泉政権および日本政府のこのような政策に強く抗議します。
 私たちは、あらゆる戦争を拒否します。イラク戦争を1日も早く終わらせ、次の戦争を起こさせないよう努力しなければなりません。もう戦争はいらない。戦争の連鎖を断ち切りましょう。
 今日、私たちは、この地球で戦争が起こらないように願い「地球の絆」大行動を行いました。戦争を起こさせないよう努力することをここに誓います。そして世界中の人々に、地球市民として戦争のない世界を創っていくことを呼びかけます。


2003年4月20日

わたしたちは、米英によるイラク占領に反対します!
「地球の絆」県民大行動
 






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