|
|
2004年8月30日 |
沖縄県知事
稲 嶺 恵 一 殿 |
|
沖縄平和運動センター
議長 崎 山 嗣 幸
八重山地区労働組合協議会
議長 大 濱 明 彦 |
|
県防災訓練への自衛隊参加の中止を求める要請書 |
|
9月2日に予定されている、八重山地域を主会場して行われる県主催の防災訓練に、F4ファントム戦闘機をはじめ艦船、1,000人以上の自衛隊員など陸海空3軍自衛隊が大規模に参加することが伝えられている。
この間、憲法に違反する軍隊である自衛隊は、「災害復旧」等を理由にしながら、災害時の出動などで国民的合意形成を図ってきた。そして全国的に防災組織に組み入れるなどいわゆる「認知度」を上げてきている。しかし自衛隊はあくまで「軍隊」であり、「災害救助隊」ではない。それは、東京で行われた「ビッグレスキュー」が如実に示すとおり、災害支援に名を借りた、軍事行動、テロ対策行動であった事が示している。
今回の、八重山地域での防災訓練への自衛隊参加も、航空自衛隊戦闘機のF4ファントムが参加するなど、常軌を越えている。また海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」も輸送艦とは名ばかりで、「なぐり込み部隊・海兵隊」の強襲揚陸艦と同様な艦船となっている。このような戦闘機や艦船がなぜ「防災訓練」に必要なのか県は県民に丁寧に説明する義務がある。何ら県民が知らないままに、防災訓練は「軍事訓練」となってはいないだろうか多くの疑問点がある。
八重山の地理的状況は、中国との領土問題となっている「尖閣諸島」や「台湾海峡」と隣り合わせであり、現在、台湾海峡では、中国、台湾の軍事演習が盛んに行われている。この様な折りに、緊張関係をさらにあおる形で、戦闘機を飛ばすということは、政治的色彩も見え隠れする。
自衛隊の沖縄基地を有事即応と海外派兵への最先端基地として位置づけられているのではと危惧する。これでは、米軍と自衛隊の二重の重圧に苦しめられていることになる。
9・11テロの救出行動は、軍隊の出動は一切なく、消防署がすべて対応したことからも、防災訓練への自衛隊の参加はまったく理解できない。
平和センターと八重山地区労は、県の防災訓練への自衛隊の参加中止を強く求める。 |
|
|